日中農産物貿易セミナー・商談交流会レポート

日中農産物貿易セミナー・商談交流会が、2019年2月28日、日中友好会館(東京)で開催されました。これは、当日本農業国際交流協会と中国出入境検験検疫協会との間の業務提携覚書に基づき行われたもので、平成30年度の農林水産物・食品輸出促進対策事業の一環として農林水産省の協力と補助を受け実施されたものです。中国市場総局および中国海関総署が所轄する中国出入境検験検疫協会と、当協会との間では、北京において2017年11月に農林水産省代表と日本大使館経済参事官立会いの下で上記業務提携覚書が結ばれています。

今回は、1か月という短い準備期間にもかかわらず、農林水産省の格別の協力のもと、日本側および中国側から計100名強の参加を得て行われました。日本側は、沖縄から北海道まで、鹿児島県、京都府、大阪府、愛知県、静岡県、東京都、山梨県、茨城県、福島県、岩手県等からの企業や業界、自治体の方々が参加されました。一方、中国側からは、北京市にある中国北方で最大の北京新発地市場、華東の大型市場である上海龍呉果物輸入市場、華南の福建省厦門にある果物輸入上場企業、そして、浙江省、山東省、河南省、江西省ほかの果物輸入関連会社のトップの方々、また、2年前に日本産リンゴを輸入した上海企業の代表者の参加を得ることができました。このようなことから、両国それぞれ日中農産品ビジネスの交流拡大に意欲溢れる企業等の皆様が一堂に集まった、これまでにない有意義なセミナー・商談交流会となりました。

会議では、中国側代表として、中国農業農村部が所轄する中国農業国際合作促進会の席春玲副会長より、日中間における農産品貿易拡大への力強い展望を踏まえた挨拶があり

中国農業国際合作促進会 国際貿易委員会 席春玲副会長

続いて、今回セミナーの眼目のひとつである、中国における輸入農産品の検査検疫プロセスとそのポイント、輸入状況の最新情報等について、中国出入境検験検疫協会の許嘉璐副主任により詳しく解説が行なわれました。

中国出入境検験検疫協会 許嘉璐副主任

また、上記の中国を代表する農産品市場や輸入関連の企業集団の経営者の方々からも、今日における農産品輸入の急発展の姿が示され、日本農産品への強く具体的な期待が表明されました。

新発地農学院 新発地梅子果園商貿有限公司 余文慧 経理

上海龍呉市場果蔬批発交易市場 王晨星 副総経理

北京農業嘉年华 黄志浩 総経理 

席春玲副会長のプレゼンに熱心に聞き入る参加者

日本側からは、農林水産省食料産業局輸出促進課の渡邉浩史課長補佐(総括)が、ご多忙な中、時間を割いて終始臨席されたうえ、政府の観点から対中輸出上の課題、留意点、展望を踏まえ、今回のような交流会のもつ意義等についての話をしていただきました。また、日本側業界関係者として、当協会の設営による上海、北京でのこれまでの日本パビリオン出展の企業等からも意欲溢れる前進への話をお聞きすることができました。

日本企業からのプレゼン風景

会場には、国会予算審議中の分刻みのスケジュールの中、設立初期から多大な協力をされ、今日に至るまで当協会を育成されてきた農林水産省予算課の杉中淳課長も駆け付けられ、日中双方の参加者に強く温かい激励の言葉を頂戴いたしました。

農林水産省予算課 杉中 淳課長

今回会議では、一つの試みとして大ホールの後方に日本側参加社のミニ出展スペースを設けるという形をとりましたが、会議後半では、各社ブースとも、熱心な商談交流の姿が見られました。

ミニ出展スペースでの商談の様子

ミニ出展スペースでの商談の様子

ミニ出展スペースでの商談の様子

また、会議終了後の昼食交流会も満席の中、日中両国における農産品貿易の拡大を予感させる熱のこもった交流活動が繰り広げられました。

昼食会でも熱心に話し込む参加者の皆様

今回は開催決定、ご案内後、きわめて短時日であったにもかかわらず多くの方々にお集まりいただき、準備不足の面も多々あったことかと思いますが、充実した有益な会を開くことができたのは、参加の皆様の熱意の賜物かと考えます。主催者として厚く御礼申し上げます。

当協会では、今後ともこのような日中の商談交流会を、様々な形で日本および中国において展開していくことを考えております。

なお、本年5月29~31日において上海で中国出入境検験検疫協会主催の「2019第五回国際食品、肉類と水産品展覧会及び進出口食品政策と法律法規交流会」が開催されます。当協会は例年通り、日本からの出展社募集を、唯一の機関として委任を受け実施する予定です。この展示会出展社の展示農産品等は、中国政府の正式的な許可のもと、検疫の総元締めである中国海関総署に登録され、今後の各社の対中輸出に役に立つことになります。中国の市場にご関心ある団体、企業の皆様には奮って参加されることを期待しております。

引き続き、日中農産品貿易拡大への皆様のご尽力、ご協力をよろしくお願い申し上げます。